ECP協会(押出セメント板協会)
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ECPは、コンクリートの素材感を持つ無石綿工業製品です。
ECP Q&A


【おことわり】
法令・認定に関するQ&AのAは、当協会の参考意見としてお取り扱いいただき、建築確認申請時などに、確認検査機関等でご確認願います。


1. 材料に関するQ&A

Q1-1 押出成形セメント版(ECP)はどのような材料ですか?
Q1-2 ECPとALCの違いは何ですか?
Q1-3 押出成形セメント板は、シックハウス対策の影響を受けますか?
Q1-4 押出成形セメント板はリサイクル可能ですか?
Q1-5 押出成形セメント板の下地鋼材の仕様は決まっていますか?
Q1-6 「Zクリップ」はどのようなメッキ処理がされていますか?
Q1-7 押出成形セメント板の外壁目地に推奨するシーリング材は何ですか?


2. 設計に関するQ&A

Q2-1 押出成形セメント板は、どのような部位に使用することができますか?
Q2-2 押出成形セメント板は、どのぐらいの高さの建物にまで使用可能ですか?
Q2-3 押出成形セメント板を、コンクリート型枠代わりに使用することは可能ですか?
Q2-4 押出成形セメント板の支持スパン算出で、注意すべきことはありますか?
Q2-5 押出成形セメント板は、連続梁となる3点支持は可能ですか?
Q2-6 押出成形セメント板を、高温環境や常時潤湿環境で使用できますか?
Q2-7 押出成形セメント板を、寒冷地で使用するときに注意すべきことはありますか?


3. 施工に関するQ&A

Q3-1 押出成形セメント板の施工は、何に基づきどのように行うのですか?
Q3-2 押出成形セメント板の目地幅、および鉄骨躯体のクリア寸法の考え方と、標準寸法はいくらですか?
Q3-3 押出成形セメント板を直接構造躯体に、ボトル直付けやクリップ留めすることは可能ですか?
Q3-4 押出成形セメント板を専用のZクリップで留め付ける場合に、注意することは何ですか?
Q3-5 押出成形セメント板の下地鋼材と溶接の仕様は決まっていますか?
Q3-6 押出成形セメント板の開口補強方法について教えてください。
Q3-7 押出成形セメント板に対する、設備の開口の基準と補強基準は有りますか?
Q3-8 押出成形セメント板に対して設備機器や看板を取り付たいのですが、基準は有りますか?


4. 仕上に関するQ&A

Q4-1 押出成形セメント板には、どのような仕上げが可能ですか?
Q4-2 押出成形セメント板を素地(無塗装)で使用するときに、注意すべきことはありますか?
Q4-3 押出成形セメント板の塗装で、注意すべきことはありますか?
Q4-4 押出成形セメント板へのタイル張りには、どのような工法が有りますか?
Q4-5 押出成形セメント板にタイルを張る場合に、注意すべき点は何ですか?
Q4-6 外壁押出成形セメント板の裏面に断熱材を施工する場合に注意する点は何ですか?
Q4-7 外壁の押出成形セメント板の内装として、直接ボードを取り付けることはできますか?


5. 維持に関するQ&A

Q5-1 押出成形セメント板の耐用年数の目安は何年ですか?
Q5-2 押出成形セメント板の素地と塗装のメンテナンスはどうすれば良いですか?
Q5-3 押出成形セメント板の目地部分の止水対策はどうするのですか?
Q5-4 押出成形セメント板にタイルを張った場合の定期診断は、どのように考えていますか?
Q5-5 過去施工した石綿含有の押出成形セメント板は、そのままでも大丈夫ですか?
Q5-6 過去施工した石綿含有の押出成形セメント板は、どのように破棄すれば良いですか?


6. 法令に関するQ&A

Q6-1 押出成形セメント板の許容指示スパン計算を行う場合の風圧力は、何に従い算出するのですか?
Q6-2 押出成形セメント板が対応可能な層間変位(強制変形角)はいくらですか?
Q6-3 消防法施行令第8条の開口部のない耐火構造の壁の区画に、押出成形セメント板は使用可能ですか?
Q6-4 「厚さ70mm以上のRC壁と同等の強度を有する構造の壁」に、押出成形セメント板は該当しますか?
Q6-5 押出成形セメント板を間仕切防火区画壁で使用の場合、貫通する設備配管周りはどうしたら良いですか?
Q6-6 押出成形セメント板は、国土交通省告示第1454号に定める昇降路周りの壁の基準に合格しますか?
Q6-7 『倉庫業法第3条』の登録の基準に関する告示に基づく性能を、押出成形セメント板は有していますか?
Q6-8 東京消防庁の防火区画の指導基準では、押出成形セメント板はどのような納まりをすれば良いですか?


7. 認定に関するQ&A

Q7-1 押出成形セメント板の耐火構造認定書「別添」には、なぜ「×」印や「=」の消し線が入っているのですか?
Q7-2 「耐火構造」の構造認定を、「準耐火構造」が要求される部位に使用できますか?
Q7-3 外押出成形セメント板の外側に、木材、断熱材、タイルを張ると、耐火構造と認められますか?
Q7-4 押出成形セメント板を外壁耐火構造として使用する場合、床取り合い部分の層間塞ぎはどうしたら良いですか?
Q7-5 準耐火建築物(ロ準耐1)の外壁に押出成形セメント板を使用する際、下地の耐火被覆は必要ですか?
Q7-6 押出成形セメント板外壁耐火構造として使用する場合、下地鋼材や取付金具に耐火被覆は必要ですか?
Q7-7 押出成形セメント板を間仕切防火区画壁として使用する際、下地鋼材類に耐火被覆は必要ですか?




1. 材料に関するQ&A

1-1 押出成形セメント板(ECP)とはどのような材料ですか?

押出成形セメント板(ECP)は、セメント、けい酸質原料及び繊維質原料を主原料として、中空を有する板状に押出成形し、オートクレーブ養生したパネルです。主として、中高層建物向けの非耐力壁として、外壁や間仕切壁に使用されています。平成15年(2003年)には、押出成形セメント板(ECP)のJIS規格(JIS A 5441:2003)が制定されました。




1-2 ECPとALCの違いは何ですか?
いずれも、外壁や間仕切壁の耐火壁として使われます。寸法や重量に大きな違いはありませんが、製造方法は大きく異なります。ECPは、セメント、けい酸質原料及び繊維質原料を主原料として、中空を有する板状に押出成形し、オートクレーブ養生したパネルです。ALCは、セメント、珪石、生石灰、アルミ粉末を主原料として発泡させ、オートクレーブ養生したパネルです。そのため、それぞれ独自の特長を持っています。




1-3 押出成形セメント板は、シックハウス対策の影響を受けますか?
建築基準法改正に伴うシックハウス対策の規制対象の化学物質は、「クロルピリホス」と「ホルムアルデヒド」の2種類です。押出成形セメント板は国土交通省告示第1113〜1115号の対象製品ではなく、これらの成分を含みませんので該当しません。またエポキシ系補修剤には一部含むものの、「F☆☆☆☆」に該当するため規制を受けません。




1-4 押出成形セメント板はリサイクル可能ですか?
工場内リサイクルは行っていますが、その処理量が限界であることから、施工現場からのリサイクルには対応できません。そのため、新築現場で発生した残材を製造工場に持ち帰るために必要な「産業廃棄物広域再生利用指定制度」の指定も受けていません。新築現場で発生した残材は、最終処分場へ廃棄をお願いします。




1-5 押出成形セメント板の下地鋼材の仕様は決まっていますか?
押出成形セメント板の下地鋼材は、『ECP施工標準仕様書』に従い「JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材」に適合することとします。また、防錆処理は『公共建築工事標準仕様書(建築工事編)』などに従い、「JASS 18 M-111 水系さび止めペイント」または「JIS K 5674 鉛、クロムフリーさび止めペイント2種」または試験により同等性能と認められるさび止めペイントとします。




1-6 「Zクリップ」はどのようなメッキ処理がされていますか?
「Zクリップ」の標準的な防錆処理は、『公共建築工事標準仕様書(建築工事編)』、『建築工事標準仕様書・同解説 JASS27乾式外壁工事』に記載の通り、JIS H 8610(電気亜鉛メッキ)3級に、JIS H8625(電気亜鉛メッキ及び電気カドミウムメッキの上クロメート皮膜)CM2 Cを施したものとしています。また、雨掛かりの部分には、JIS H 8641(溶融亜鉛メッキ)2種 HDZ35以上とします。




1-7 押出成形セメント板の外壁目地に推奨するシーリング材は何ですか?
『公共建築工事標準仕様書(建築工事編)』などでは、仕上げ(シーリング材への塗装)の有無により材質が規定されています。仕上げが無い場合は、変性シリコーン系、ポリサルファイド系が推奨され、仕上げが有る場合はアクリルウレタン系やポリウレタン系も可としています。しかし、塗装にはいろいろな種類があり、必ずしも紫外線に対する隠蔽力が充分ではない場合があるため、紫外線に弱いウレタン系はお勧めしていません。






2. 設計に関するQ&A

2-1 押出成形セメント板は、どのような部位に使用することができますか?
押出成形セメント板は、主に外壁・間仕切壁に使用される建築材料です。それ以外の用途でのご使用は、専用開発品を除きお避け下さい。使用不可能な部位としては、耐力壁、屋根及び床(専用開発品を除く)、柱及び梁の耐火被覆(外壁との1〜2時間合成被覆耐火構造を除く)、などがあります。





2-2 押出成形セメント板は、どのぐらいの高さの建物にまで使用可能ですか?
『建築工事標準仕様書・同解説 JASS27乾式外壁工事』では、押出成形セメント板の外壁工事の対象高さを31m以下としており、これを越える場合は安全性などを確認した上で適用できるとしています。これは、押出成形セメント板の標準工法が外足場を必要とするためでもあります。31mを越える建物に押出成形セメント板をご使用の場合は、製造メーカーにお問い合わせください。





2-3 押出成形セメント板を、コンクリート型枠代わりに使用することは可能ですか?
押出成形セメント板は、温度や湿度の変化に応じて日常的に伸縮ムーブメントが発生しています。コンクリートの打ち込み型枠として使用した場合、押出成形セメント板はコンクリートと密着し伸縮ムーブメントが拘束されてしまいます。その場合、押出成形セメント板押出成形セメント板表面の亀裂やコンクリート密着部での剥離等が予測されます。従って、専用開発品を除き、押出成形セメント板をコンクリート型枠に使用することは個別に充分な検討が必要で、一般的には対応していません。





2-4 押出成形セメント板の支持スパン算出で、注意すべきことはありますか?
押出成形セメント板の許容支持スパンは、主に風圧力・地震力等の外力に対して強度的に2倍以上の安全率がとれ、最大たわみ量が支持スパンの1/200以内かつ20mm以下になることとし、留め付け部に加わる荷重が1.5(kN)以下であることもご確認ください。また、片持ち寸法は強度計算結果にかかわらず、600mm以内として下さい。





2-5 押出成形セメント板は、連続梁となる3点支持は可能ですか?
押出成形セメント板は、単純梁支持の支持条件により使用願います。押出成形セメント板を長さ方向で両端部と中間部の3点支持を行った場合、日射や雨水の影響による日常的な反り変動を拘束する状態になります。その結果、パネルに内部応力が発生した状態で風圧力や地震力が加わると、中間支持部分に許容応力度を超える応力が発生する可能性があるため、非推奨構法(原則禁止)としています。





2-6 押出成形セメント板を、高温環境や常時湿潤環境で使用できますか?
押出成形セメント板は、外壁や内壁の一般的な環境下で使用することを想定したパネルです。常時湿潤・水に接する環境では、強度・耐久性の低下や、極端な反り変形等の発生が予測されるため使用を避けて下さい。また、常時押出成形セメント板に作用する環境における使用可能な温度の上限は、60℃程度までと考えています。




2-7 押出成形セメント板を寒冷地で使用するときに、注意すべきことはありますか?
寒冷地で押出成形セメント板を外壁として使用する場合は、押出成形セメント板の裏面に結露が生じないよう、部屋内側に断熱材及び、防湿層を設けて下さい。また断熱材は、柱・梁・開口補強材などの部分で不連続にならないよう、ご注意願います。また、外部からの雨水侵入もないように、シーリング材の維持管理をお願いします。




3. 施工に関するQ&A

3-1 押出成形セメント板の施工は、何に基づきどのように行うのですか?
押出成形セメント板の施工は、『公共建築工事標準仕様書(建築工事編)』、『建築工事標準仕様書・同解説 JASS27 乾式外壁工事』、『ECP施工標準仕様書』に基づき、専門業者が施工します。





3-2 押出成形セメント板の目地幅、および鉄骨躯体のクリア寸法の考え方と、標準寸法はいくらですか?
目地幅は、凹凸目地幅が10mm、突き付け目地幅が15mmを標準にしています。縦張り工法では、鉄骨柱の倒れと、ダイヤフラム・エンドタブの出を考慮し、下地鋼材を設置します。ダイヤフラムと鋼材の干渉を回避するため、パネル下端位置を梁天端+15mmとし、クリアランス35mmを標準とします。横張り工法では、鉄骨柱の倒れと、下地鋼材、重量受けのクリアランス10mmを考慮し、75mmを標準とします。





3-3 押出成形セメント板を直接構造体に、ボルト直付けやクリップ留めすることは可能ですか?
押出成形セメント板を構造体に直接留めつけることは、構造躯体の誤差を吸収出来ないためお勧めできません。無理をして取り付けることにより、パネルに不具合が発生する場合があります。また、層間変形への追従性を確保することが出来ない場合もあります。従って、構造体への直ボルト縫い、及び直接取付金物(Zクリップ)を掛けることは避けてください。




3-4 押出成形セメント板を専用のZクリップで留め付ける場合に、注意することは何ですか?
下地鋼材との段差に合ったZクリップを使用し、下地鋼材に30mm以上掛け、上向きと横向きは下地鋼材に回転防止のための溶接を15mm以上してください。また、ボルトはルーズホールの中心に位置していることを確認し、15〜20N・mのトルク値を目安に(スプリングワッシャーが潰れる程度に)締め付けてください。なお、留め付け位置は押出成形セメント板パネル間の目地から1〜2個目の中空部への設置を標準にします。





3-5 押出成形セメント板の下地鋼材と溶接の仕様は決まっていますか?
構造体と下地鋼材との連結ピッチは、その向きにより600〜900mmピッチとし、連結用金物は長さ100mm以上、溶接長は見かけ溶接長合計を80mm以上とします。




3-6 押出成形セメント板の開口補強方法について教えてください。
押出成形セメント板の開口部には、開口周りのパネルならびに開口部材を支持し、それらに加わる風圧力等の荷重に対し、充分な強度を有する開口補強材を設けます。一般的に、開口補強材は等辺山形鋼が用いられ、押出成形セメント板下地鋼材の一部として取付工事が行われます。ただし、山形鋼以外の断面を使用する場合は、鉄骨工事になります。開口補強鋼材のメンバーは、開口の大きさや風圧力により算出します。




3-7 押出成形セメント板に対する、設備開口の基準と補強基準は有りますか?
原則『公共建築工事標準仕様書(建築工事編)』などに従いますが、必ず押出成形セメント板の強度が確保されているか、計算により確認する必要があります。また、計算結果にかかわらず欠き込み加工はお勧めしません。強度上不可の場合は、この部分に目地を設けることをお勧めします。




3-8 押出成形セメント板に対して設備機器や看板を取り付けたいのですが、基準は有りますか?
押出成形セメント板の壁面に看板等の重量物を直付けすると、重量や強風時の風圧力等で押出成形セメント板に局部的損傷をきたす恐れがあります。重量物は、柱などの構造躯体に支持させ、支持材の貫通部は押出成形セメント板周囲に15mm以上の幅を持つ伸縮目地を設け、シーリング材等で防水処理をしてください。






4. 仕上に関するQ&A

4-1 押出成形セメント板には、どのような仕上げが可能ですか?
素地、塗装、タイル、石、アルミ板などの多様な仕上げが可能です。塗装については、各種の塗料を様々な塗装方法により塗装することができますので、多様なイメージを選択することが可能です。タイル仕上げは、色・質感ともに豊富な種類のタイルが使用できますから、格調高い壁面の構成が可能です。石張り工法の詳細については、メーカーにお問い合わせください。





4-2 押出成形セメント板を素地(無塗装)で使用するときに、注意すべきことはありますか?
押出成形セメント板は、素材に遮水性があるため、表面処理をせずに使用できますが、セメント製品の特性であるエフロレッセンス(白華現象)が発生することがあります。また完全に色を統一することが難しく、パネルの色違い・色むらがあります。なお、クリヤ塗装やはっ水剤の塗布は、さらにエフロを目立たせる場合がありますのでお勧めしません。




4-3 押出成形セメント板の塗装で、注意すべきことはありますか?
押出成形セメント板は遮水性があるため、防水用の塗装は必要ありませんが、セメント製品のためアルカリ止め対策が必要であるため、セメント製品専用塗料をご使用下さい。また、塗料とシーリング材の種類によっては、相性が悪く問題が出る場合がありますので、事前に調べる必要があります。なお、工場塗装品の対応塗料や対応色などについては、製造メーカーにお問い合わせください。




4-4 押出成形セメント板へのタイル張りには、どのような工法が有りますか?
タイル張りを行う場所により、工場張りと現場張りがあります。張り付け材料の違いでは、モルタル張りと弾性接着剤張りがあります。また、これ以外にリブを設けた押出成形セメント板に、専用のタイルを引っ掛けていく乾式工法も有ります。工場張りと現場張りを比較すると、張り付け材料やタイル張り工法はほぼ同じですが、工場張りの方が厳格な管理を行えること、天候の影響を受けないことなどから、品質的に信頼が有ると判断しています。




4-5 押出成形セメント板にタイルを張る場合に、注意すべき点は何ですか?
押出成形セメント板の目地はワーキングジョイントですので、タイルおよび張り付けモルタルが目地にかからず押出成形セメント板から出ないよう、タイルを割付して下さい。押出成形セメント板の目地部分は、タイル間もシーリング材を充填してください。
張り付け可能なタイルは、モルタル張りの場合は厚みが20mm以下のタイル、弾性接着剤張りの場合は厚みが10 mm以下のタイルを目安にしています。試し張りを行い、確認してください。




4-6 外壁押出成形セメント板の裏面に断熱材を施工する場合に、注意する点は何ですか?
吹付けロックウールを吹く場合は、水分を押出成形セメント板裏面が吸収し、内部側に反る場合がありますので、事前に押出成形セメント板の裏面にシーラー塗布を行ってください。
吹付けウレタンの場合は、施工時の火災の発生に注意してください。また、ウレタン吹き付けが露出する場合は、事前に内装制限を受けないか、ご確認ください。




4-7 外壁の押出成形セメント板の内装として、直接ボードを取り付けることはできますか?
外壁として使用した押出成形セメント板の裏側に、内装ボードを接着剤張り工法で張り付ける事は避けて下さい。
押出成形セメント板の層間変位発生時の動きや、日常作用するムーブメント(温度や湿度の変化による反り)により、内装材がたわんだり、隙間が出来たりする場合があります。





5. 維持に関するQ&A

5-1 押出成形セメント板の耐用年数の目安は何年ですか?
建築・設備維持保全推進協会では、押出成形セメント板の物理的標準耐用年数を60年としており、押出成形セメント板協会はこの考え方に賛同しています。押出成形セメント板の施工実績は約40年あり、初期の施工例は健全に保たれています。また材質的には、セメント製品の中でもセメント比率が高くかつ緻密なため、初期性能を長期間維持することができます。





5-2 押出成形セメント板の素地と塗装のメンテナンスは、どうすれば良いですか?
素地の押出成形セメント板の部分的な汚れは、不織布研磨材で軽くこすって汚れを落としてください。10〜20年の経過による全般的な汚れは、高圧洗浄による洗浄が考えられますが、限界がありますので塗装をご検討ください。
塗装は種類にもよりますが、定期的な洗浄と計画的な塗り替えが必要です。





5-3 押出成形セメント板の目地部分の止水対策はどうするのですか?
押出成形セメント板そのものには長期耐久性がありますのでメンテナンスは不要ですが、シーリング材と塗装はメンテナンスが必要です。特に重要なのは目地シーリング材の定期的メンテナンスで、これを怠ると漏水事故や押出成形セメント板にも少なからず悪影響がありますので維持管理をお願いします。





5-4 押出成形セメント板押出成形セメント板にタイルを張った場合の定期診断は、どのように考えていますか?
タイル仕上げの定期診断は、張り付け材料(モルタル、弾性接着剤)にかかわらず、診断・維持管理が必要です。診断頻度と方法は、建築基準法第12条(特殊建築物の調査義務)に準拠します。これまでの制度でも、外装タイル等の定期的外壁診断義務がありましたが、新しい制度では定期的外壁診断に加えて、竣工または外壁改修等から10年を経た建物の調査は、3年以内に落下の危険性が有る外壁等の全面打診調査が必要です。





5-5 過去施工した石綿含有の押出成形セメント板は、そのままでも大丈夫ですか?
身近に石綿含有の押出成形セメント板が有っても、石綿が空気中に浮遊することはなく、危険とは言えません。石綿は、その繊維が空気中に浮遊し、吸引すると危険であると言われています。押出成形セメント板のように、セメントで強固に固めた状態では、繊維が飛散する可能性は極めて低いと言えます。ただし、切断・穴あけ・研磨などを行うと、飛散する可能性があります。





5-6 過去施工した石綿含有の押出成形セメント板は、どのように廃棄すれば良いですか?
押出成形セメント板の撤去・改修工事は、2005年7月施行の『石綿障害予防規則(石綿則)』のレベルVに相当する作業となります。その取扱は石綿則を遵守し対処願います。具体的な工事方法は、『公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)』及び『建築改修工事監理指針』等に従い、行ってください。なお、協会ホームページでは、『ECPの解体・改修工事における石綿対策』を公開していますので、ご利用ください。






6. 法令に関するQ&A

6-1 押出成形セメント板の許容支持スパン計算を行う場合の風圧力は、何に従い算出するのですか?
押出成形セメント板に作用する風圧力は、設計荷重の指定が無い場合は『建設省告示第1458号』に基づき行ってください。なお、この中には「高さ13m以下の建築物」の取扱が明記されていませんが、『平成12年の建築基準法改正講習会での質問と回答集』で、「建告第1458号に従って計算を行うのが望ましい。」としていますので、原則これに従います。





6-2 押出成形セメント板が対応可能な層間変位(強制変形角)はいくらですか?
『建築工事標準仕様書・同解説 JASS27 乾式外壁工事』では、押出成形セメント板に求める層間変位追従性能を、1/100としています。これは、建築基準法施行令第82条2で定める1/200の倍角に相当します。押出成形セメント板は留め付け部分の変位吸収機能により、理論上からも動的層間変位試験結果からも、1/100の層間変形角に対して追従可能と判断しています。




6-3 消防法施行令第8条の開口部のない耐火構造の壁の区画に、押出成形セメント板は使用可能ですか?
上記の区画の構造の定義は、消防庁予防課長より各都道府県消防主幹部長あてに通知が出されており、この中で「建築基準法施行令第107条第1号の通常の火災時の加熱に2時間以上耐える性能を有すること。」と記載されています。建築基準法の改正により、2時間耐火構造は耐力壁に限定されたため、押出成形セメント板に限らず非耐力壁の壁はこの区画に使用出来ません。





6-4 「厚さ70mm以上のRC壁と同等の強度を有する構造の壁」に、押出成形セメント板は該当しますか?
危険物の規制に関する政令・規則で、「一般取扱所の塗装場・印刷等などの建物の壁区画部分」は、「壁を耐火構造とし、厚さ70mm以上の鉄筋コンクリート又はこれと同等の強度を有する構造の壁で他の部分と区画する。」と規定されています。この内容は、類似の告示第1399号から推測すると耐力壁が必要とされ、押出成形セメント板に限らず非耐力壁の壁は使用できないと思われます。




6-5 押出成形セメント板を間仕切防火区画壁で使用の場合、貫通する設備配管周りはどうしたら良いですか?
建築基準法施行令などに基づき、(1)配管と防火区画(押出成形セメント板)との隙間を、モルタルその他の不燃材料で埋め、(2)配管の構造が次の@〜Bに適合することが必要です。@配管の貫通する部分から両側に1m以内の距離にある部分を不燃材料で覆う、A配管の外径が用途・材質等に応じて国土交通大臣が定める数値未満であること、B国土交通大臣の認定を受けていること。





6-6 押出成形セメント板は国土交通省告示第1454号に定める昇降路周りの壁の基準に適合しますか?
押出成形セメント板を昇降路の縦穴区画壁に使用する場合、「任意の5cm2の面に、これと直角な方向の300Nの力が昇降機外から作用した場合に、15mmを超える変形や塑性変形が生じないこと。」の性能が求められるようになりました。縦穴区画壁として一般的に使用される押出成形セメント板(60mm厚)は上記の基準に適合していますので、今まで通りご使用いただけます。





6-7 倉庫業法第3条の登録の基準に関する告示に基づく性能を、押出成形セメント板は有していますか?
基準には、強度・防水・断熱の性能が定められています。2500N/m2以上の荷重に耐えられること、ALC同等以上の防水性能が有ること、外壁の熱貫流率の平均値が4.65W/m2・K以下であることですが、押出成形セメント板は60mm厚品を3800mm以下の支持スパンで取り付けることで、この性能を満たします。





6-8 東京消防庁の防火区画の指導基準では、押出成形セメント板はどのような納まりをすれば良いですか?
東京消防庁の「乾式工法を用いた防火区画等における煙等の漏えい防止に係わる指導基準」に従い、押出成形セメント板を東京都内に建つ高さ100mを超える超高層建築物の防火区画に使用する場合は、縦目地の両面にシーリング材を充填することを標準とします。






7. 認定に関するQ&A

7-1 押出成形セメント板の耐火構造大臣認定書「別添」には、なぜ「×」印や「=」の消し線が 入っているのですか?
平成12年の改正建築基準法施行により、旧法で認定された案件は全て新法に合わせて国土交通省(建設省)で審査・読み替えられました。新法上不要な項目は訂正・削除され、平成14年に国土交通省より正式な書類として再認定されています。従って、この「×」印や「=」の消し線で訂正された書類が、国土交通省発行の正式な認定書「別添」です。





7-2 「耐火構造」の構造認定を、「準耐火構造」が要求される部位に使用できますか?
「耐火構造」「準耐火構造」「防火構造」「法第23条に規定する外壁」の構造は、性能規定化が行われており、上位の性能を有する構造は下位の構造に包含されるものとして整理されました。これにより、「耐火構造」は「準耐火構造」より上位とされるため、「準耐火構造」が要求される部位に使用可能です。





7-3 外壁押出成形セメント板の外側に、木材、断熱材、タイルを張ると、耐火構造と認められますか?
押出成形セメント板に木材ルーバーや断熱材などの可燃物を取り付けると、耐構造とは認められません。磁器質タイルは法定不燃材料であり、「防火上支障の無い材料による仕上げ」に該当すると思われ、耐火認定の適用可能と思われます。





7-4 押出成形セメント板を外壁耐火構造として使用する場合、床取り合い部分の層間塞ぎはどうすれば良いですか?
外壁非耐力壁耐火構造または梁合成被覆耐火構造の、大臣認定書「別添」の仕様に従います。なお層間塞ぎの充填材が評価対象外になっている場合は、国土交通省住宅局建築指導課長通達の【カーテンウォールの構造について(技術的助言)】に従うこととします。




7-5 準耐火建築物(口準耐1)の外壁に押出成形セメント板を使用する際、下地の耐火被覆は必要ですか?
原則耐火被覆は必要です。『建築物の防火避難規定の解説2005第6版』には、準耐火建築物(口準耐1)の耐火構造の外壁を支持する部材の構造として、「耐火構造の非耐力壁で、内部火災による倒壊防止のため、外壁等を支持する軸組等が鋼材の場合は、耐火上有効な措置を講じてあること。」と記載されています。





7-6 押出成形セメント板を外壁耐火構造として使用する場合、下地鋼材や取付金具に耐火被覆は必要ですか?
基本的には確認検査機関等での判断になりますが、押出成形セメント板協会としては次のように考えています。
○耐火被覆が必要とされる柱・梁に直接取り付く下地鋼材と取付金物には耐火被覆が必要。
○耐火被覆の不要な部材に取り付く下地鋼材と取付金物には耐火被覆は不要。
○押出成形セメント板の重量を負担しない下地鋼材には耐火被覆は不要。





7-7 押出成形セメント板を間仕切防火区画壁として使用する際、下地鋼材類に耐火被覆は必要ですか?
『建築工事監理指針』において、押出成形セメント板で防火区画を形成する場合は、「パネル上部の取付金物は、建築物の階に応じて所定の耐火性能を有する耐火被覆を行う。」としており、取付例の図が掲載されています。それによると、パネル上部には耐火被覆が有り、下部には無いことから、下地鋼材類への耐火被覆は、上部は必要、下部は不要と判断できます。




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